Khadasというメーカーが現在、Kickstarterに出しているミニPC『Mind』を紹介します。
※記事中の画像は上記Kickstarterより引用しています。

Khadasが出すMindは世にも珍しいDock付きのパソコンです。
スマホに近いミニPC
Mind本体はとても小さく、箱というよりカードという形に近いです。

この大きさですが最新のCore i7を積み、さらにメモリも32GBあるという申し分なさ(Premiumモデル)
Standard | Premium | |
---|---|---|
CPU | Core i5-1340P | Core i7-1360P |
メモリ | 16G | 32G |
iGPU | Intel Iris Xe 1.45ghz | Intel Iris Xe 1.5ghz |
ポート類はUSB-C×2とHDMI、それとUSB3.2×2ですね。USB-Cは給電と映像出力に対応しているのでモニター側が対応していれば最大3ディスプレイまで接続できそうです。

ストレージは増設可能ですがメモリは増設不可のようなので注意が必要ですね。
最大の特徴、それはDockがあること
Mindの最大の特徴は持ち運びを前提としたDockがあることでしょう。

Dockのポートは背面に、LANポート、HDMI2.0×2、USB3.0×2、それと電源供給用のUSB-Cがあります。
前面にはUSB-A3.0×1とヘッドフォンジャック、SDカードリーダーとあると嬉しいものがついているかんじです。
書かれていませんが、正面左側に指紋認証、右側に音量調節などが可能なダイヤルがついています。
また、スピーカーも搭載しているので、モニターに音声出力がない場合も外部スピーカーなしで音を出すことが可能です。
ディスプレイなどはついていませんが、5.55Whのバッテリーを搭載しています。このバッテリーはスタンバイ用で、これでPCを動作させるというより、持ち運び用途のものです。
Dockは簡単に取り外しができるようになっています。磁石でくっつき、外す時も持ち上げるだけ。さらに内蔵バッテリーのおかげで、作動中にいきなり取り外しても自動的にスタンバイに移行します。
Dockにあらかじめ必要なケーブル類を挿しておくことでデスク間の移動も本体をDockから外す/つけるの移動だけで済み楽に済みますね。
GPU付きDockで持ち運び×高性能の両立を実現
Dockがある……というだけではただの面白いPCだなというところに落ち着くでしょうが、このPCはさらにGPU付きのDockも存在します。 Mind Graphicsという名称です。

こちらに接続するとRTX 4060Tiを利用することができます。強い。
これによりPCに求められるほぼ全ての作業が可能になるでしょう。最強のGPU、とまでは言いませんがかなり強いGPUを利用できます。

こちらもDockとほぼ同じポートを実現。USB-AとUSB-C(USB4)がそれぞれ一つずつ増えます。給電は流石にType-CからACポートになりました。
一方通常Dockにあった指紋認証とダイヤルは無くなった模様です。スピーカーはそのままです。
総括
Khadas MindはKickstarterで現在支援者を募集中です。
本体・通常Dockの発送は2023年10月、GPU付きDockは2024年5月以降になります。
個人的にはかなり面白いPCです。少し遅れるとは言え、RTX 4060Tiを活かせるのはかなりすごい……。デスクが二つある環境の人や、現在eGPUを利用している人にはかなり嬉しい選択肢ではないでしょうか。
これが刺さる人はある程度持ち運びたいけどノートパソコンのディスプレイは要らない、PCモニターがあるところを行き来できれば良いという人だと思います。
もしくは、RTX 4060Tiが使えるミニPCが欲しい、というニーズも満たせると思います。Mind Graphicsから取り外すことがなくても、十分据え置きのミニPCと言えるサイズ感です。というかDockがどうとかいう以前にこれだけで一つの特色と言えるミニPCです。
持ち運び、Dock、eGPU付きDock……。他に類をみないミニPCですが、完成度はかなり高そうです。願わくば一つのジャンルとして確立してほしいですね。
ノートパソコンとして使えるキーボード・マウス・ディスプレイのコンボケースとかも出たらかなり面白そうですし、そうなったら唯一無二と言ってもいいでしょう。夢が広がります。

夢のある……だけで収まらない魅力があります。ぶっちゃけすごく欲しい!