Intel N100系列のCPUについてまとめてみた

Intel N100はミニPCの流行を作ったCPUです。

古くはAtom系列のCPUですが、N100、N200、N97、N95、N150、N250とバリエーションが多いのに、数字が大きいほど性能が高いわけではないという混迷とした名付けになっているので、調べてまとめてみました。

Nシリーズ is 何

そもそもNシリーズとは何か。Intelが出した低電力・低性能のAtomシリーズの後継です。

Atomシリーズはそれまで「まぁ使う電力少ないなら性能も低いよね…」という空気があった中、急に数世代前の高級CPUくらいの性能を引っ提げて登場したので話題になりました。

具体的に言えば登場したのが第12世代Alder Lakeですが、5世代前の第7世代 i7 を超えていました。これは同世代のCPUの中ではやはり弱い性能であるのは間違いないですが、しかし低価格・低電力でも軽作業なら難なく行えるというそれまでにないインパクトがありました。

では最初のNシリーズについて見てみましょう。開発コードはAlder Lake-Nです。

PassMarkのスコアではN97 > N100 > N95 > N200 の順番になるようです。

N200はN100より性能が高いはずですが、実製品の平均では低い数値が出ているようです。（Passmarkはユーザーの結果の平均を表すため、他の要因がある可能性もありますが）

また、GPU性能はN97 / N95の方がそれ以外より高いようです。GPUの動作クロックを上げているので当然と言えば当然ですが。

ただこの辺になるとどんぐりの背比べかな……？と思わなくもないです。

また、N100と同ブランドではないですが、同じAlder Lake-NにはなんとCore i3ブランドが存在します。

詳細は省きますが、以下のような感じです。

こちらはi3ブランドなだけあってスコアを大きく離しています。

表には書いてないですがN100シリーズと違い、コア数が4から8に増えているので、順当に性能も2倍弱程度伸びているのかな、という感じです。

さて、2025年1月になってTwin Lake世代が発売されました。

これはシンプルに、N100からN150に、N200からN250にCPUナンバーを伸ばした微強化品です。

(*) … N100 / N200は参考に掲載。

また、先ほど紹介したi3-N300 / i3-N305もそれぞれ後継品が出てきました。

こちらは”i3-“の表記が外れましたが、製品ブランドはi3のままです（より正確には同系列の Core 3 ブランド）

なのでN150 / N250がコア数が4コアなのに対し、N350 / N355 も8コアなのは同様です。

おそらくIntelの主要CPUが『Core Ultra』シリーズに移行したのに合わせてi3ナンバーを外したのでしょうが、そのせいでまた名称がややこしくなってしまいました。

という感じです。

もっと一言でまとめると「最新世代は『N150 / N250』か『N350 / N355』の2種類があると覚えれば良い！」です。

また、ベンチマークはまだ出回っていませんが基本的にはCPU性能が高い方がN150、GPU性能が高い方がN250となりそうな仕様なので、一概にN250の方が性能がいい、とは言えなさそうです。ややこしい！

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