バッテリーを内蔵したミニPCを Khadas Mind 2 のアップグレードモデル Khadas Mind 2S が発売されました。Khadas Mind 2 の購入ページより購入可能です。
仕様
仕様としてはMind 2とほとんど変わっていません。以下のインターフェースが利用可能す。
- Type-C / Thunderbolt 4(40Gbps)×1
- Type-C / USB4(40Gbps)×1
- HDMI 2.1 × 1
- USB-A 3.2 Gen2 (10Gbps) × 2
5.55Whのバッテリーを搭載し、25時間のスタンバイが可能です。
また、既存のKhadas Mind と同様に Mind Dock / Mind Graphics が接続可能です(それぞれ拡張ドック / 拡張ドックを兼ねたeGPU)
また、現在開発中の xPlay(バッテリー内蔵ポータブルモニター) にも接続可能の予定です。
CPU / GPU
Mind 2 と 2S の違いはCore Ultra がMeteor Lake(シリーズ1)からArrow Lake(シリーズ2)に変わった点です。また、Mind 2 は Core Ultra 5 125H / 7 155H の2種類のCPUを選択できましたが、Mind 2S は Core Ultra 7 255H のみの提供となっています。
Mind Dock を利用しない場合のGPUについては記載がありませんが、Intel Core Ultra 7 255H 内臓のIntel Arc 140T GPU
だと推測されます。
GPUはPassmarkでは6618 スコアです。近いところだとGTX 1050 Tiより上ですが、GTX 1650(Laptop)やRadeon 780Mにはギリギリ届かないという程度です。少し前のAAAタイトルならHD画質程度で遊べないことはない、というくらいでしょうか。
とはいえGPUの性能が必要ならまさしくeGPUのMind Graphicsが存在するので、持ち運びができるミニPCとしては十分と言えるでしょう。
NPUは13 TOPSですので、一部の推論には対応しているもののCopilot+の要件を満たすものではありません。
所感
「持ち運びでき、拡張できるミニPC」というコンセプトのKhadas Mind
Mind 2S はその基盤としてはかなり必要十分な性能を持っていると言えます。Dock や Graphics のような拡張モジュールも出ており、加えてxPlay(ポータブルモニター + キーボード)も出たらノートパソコンのような使い方もできるようになります。
ミニPCより一歩飛び出た存在として、例えばPC界のNintendo Switchのような存在になってくれるんじゃないかと密かに興奮しています。
Mind 2Sは公式サイトで1,599ドルで販売中です。