MSIからIntelの最新プロセッサーを搭載したAI対応ミニPC「Cubi NUC AI 2MG」が登場しました。
Microsoft のAIモデルがローカルで利用可能な Copilot+ PC の要件を満たしています。

CPUとその性能
Cubi NUC AI 2MGに搭載されているのは Core Ultra シリーズです。
Core Ultraの特徴はCPU / iGPU / NPU ともに高性能な点です。
NPUの性能は48 TOPSに達しており、これはMicrosoftが定めるCopilot+ PCの要件(40 TOPS以上)を十分に満たすものです。これによってMicrosoftに課金せずともPC単体で高度なAI処理が可能になります。
スペック項目 | 詳細 |
---|---|
CPU | Intel Core Ultra 9 288V / Ultra 7 258V / Ultra 5 226V |
NPU | 48 TOPS |
メモリ | LPDDR5X (32GB / 16GB(*) ) |
グラフィックス | Intel Arc Graphics Arc 140V / Arc 130V (*)) |
ストレージ | M.2 2280 NVMe PCIe Gen4 x1 |
(*) … Core Ultra 5を選択時
スペック表を見ると、メモリが「LPDDR5X」となっています。これはCPUに直接統合されたメモリ仕様のため、後からメモリを交換・増設することはできません。
LPDDR5Xは交換不可な規格ですが、その分高速に動作します。最近のAI PCの流行りで、増設の自由度と引き換えにプロセッサーの性能を最大限に引き出すための選択と言えるでしょう。
iGPU(140V)のスコアはPassmarkで5221です。GTX1050Tiの上位モデルに僅かに劣ります。軽めの3Dゲームならなんとか…という程度でしょうか。

ポートと拡張性
端子は以下のようになっています。
ポート一覧
- 前面
- USB 10Gbps Type-A x2
- マイク/ヘッドホンコンボジャック x1
- Micro-SDカードリーダー x1
- 電源ボタン (指紋認証センサー付き)
- Copilotキー
- 背面
- Thunderbolt 4 (USB Type-C) x2
- USB 2.0 Type-A x2
- 2.5G LANポート (RJ45) x2
- HDMI 2.1 x1
見どころは、やはりThunderbolt 4ポートが2つも搭載されている点でしょうか。高解像度のモニターを複数接続したり、外付けの高速なSSDを接続、あるいはeGPUの接続も可能です。
加えてフルサイズのUSBが2.0を含めてとは言え4ポートあるのも大きいですね。
まとめ
MSIから出たCopilot+対応ミニPCです。価格もCore Ultra 7モデルで899ドルからと、極端に高いというほどでもありません。
ミニPCに手を出してみたいけど、中国の新興メーカーはちょっと…という人には選択肢の一つになりそうです。