Geekom T15が発表されました。
最新の第15世代 Core Ultra プロセッサを搭載する0.5L級ミニPCです。
上位構成は Core Ultra 9 285H、下位構成は Ultra 5 225H。
メモリはDDR5‑5600を最大64 GBまで増設でき、ストレージもM.2×2+2.5″ベイで合計4 TBクラスまで拡張できます。
筐体にはUSB4×2を含む豊富なI/Oを備え、eGPUや多画面用途も視野に入れた“据え置き級”の拡張性を謳っています。
CPU & GPU:Passmarkで見る実力
区分 | 型番 | コア/スレッド | Passmark CPU Mark\\\* |
---|---|---|---|
上位 | Core Ultra 9 285H | 16 C/16 T | 33,318 |
下位 | Core Ultra 5 225H | 14 C/14 T | 29,285 |
参考 | Ryzen 9 8945HS (競合機) | 8 C/16 T | 30,995 |
CPUは最新世代のCore Ultraを採用。
GPUは内蔵の Intel Arc 140T(Xe‑LPG、Xeコア8基)で Passmark G3D 6,862、同世代の Radeon 780M (6,977) とほぼ横並びです。
- 軽量タイトル(Fortnite/Valorantなど)は1080p中~高設定で60 FPS前後。
- AAA級(Cyberpunk 2077など)は1080p低設定で30 FPS程度、快適に遊ぶならeGPUが欲しくなる。
なお NPU は13 TOPSなのでAIアップスケールや音声処理の負荷を肩代わりできるもののCopilot+の要件には対応していません。
端子と拡張性
実用面から見ると、IT15は本体だけで以下をまかなえます。
- USB4 (40 Gbps) ×2 ※片方はPD入力兼用
- USB‑A 3.2 Gen2 ×3、USB‑A 2.0 ×1
- HDMI 2.0 ×2(4K@60 Hz)
- SD 4.0カードリーダー、2.5 GbE LAN、3.5 mmヘッドセット端子
ストレージはM.2 NVMe (PCIe 4.0)+M.2 SATA+2.5″SATAの3ドライブ構成。
USB4は40Gbpsに対応しているので、eGPU接続が可能です。帯域的にも十分です。
CPU・iGPUともに現行トップクラスの統合性能を持っています。
ストレージの拡張性、eGPUの利用、そして現行でのつよつよCPU・GPUも相まって、不足に対して不足に対して、後付けで拡張することにより長く使える性能を持っているといえます。
まとめ
IT15は「小さいのにCPUもiGPUもデスクトップ級」という分かりやすい強みを持ちながら、USB4と大容量ストレージで拡張の余地も残したバランス型ミニPCと言えそうです。
一通り快適にこなしつつ、将来もっとGPUパワーが欲しくなったらeGPUで底上げができる、長く付き合える一台になるでしょう。