部屋の大きさが限られている、大きなパソコンを置きたくない、なるべく机の上をコンパクトにしたいと思っている人がいると思います。
なるべく小さいスペースを有効活用したい。そのためにはものが少ないのが理想です。
限られた部屋のスペースを有効活用し、机の上をコンパクトに保ちたい人にとって、一般的なデスクトップPCは大きかったり、コードが多くなりがちで困ることもあるでしょう。
どんな選択肢があるか、考えてみましょう。
ノートパソコン
ノートPCはいろいろなパソコンの中でも唯一持ち運んで使えると言う利点がありますが、ミニマムなデスクにとっては、それ以上にメリットがあります。
まずはそれ一つでコンパクトにまとまっていること。
デスクトップPCならキーボードやマウス、ディスプレイなどが必要ですが、ノートなら全てまとまってコンパクトに済みます。追加するとしてもマウスくらいでしょう。
それに、ケーブルがごちゃごちゃしないのも強みです。デスクトップだと電源、映像出力ケーブル、モニターの電源、その他とごちゃごちゃしがちですが、ノートだとACアダプターだけで済みます。
それに、使わないときはしまうことができます。ただパタンと閉じるだけでもいいですが、縦置きすると机の上を広く使うことができます。
ただ、そのコンパクトさはデメリットにもなりえます。
ノートパソコンはディスプレイが小さく机の近くにあるので、長時間の作業には目疲れや肩こりを招くことがあります。
また、複数のアプリやウェブページを同時に開くとディスプレイを小さいと感じるでしょう。
ただし、動画編集やゲームなどをする際は注意してください。
いわゆるゲーミングノートでは動画編集・ゲームなどの高負荷をするスペックはあります。
ただし、高負荷時の発熱はすごいです。キーボードが熱くなり、触れることができなくなります(経験済み)
そしてノートを閉じてディスプレイに繋ぎデスクトップPCのように運用する方法(クラムシェルモードと言います)を行うと、閉じることによって排熱がさらに悪くなります。
いずれにせよ、ノートPCをメインPCにするなら「動画編集やゲームなどの高負荷な処理をする作業」はオススメできません。
それ以外の軽負荷な作業(Officeなど)をする分にはクラムシェルモードでも発熱の心配はありませんし、オススメできます。
クラムシェルモード
さらに組み合わせとしてオススメされているのは、クラムシェルモードです。これはノートパソコンを閉じた状態でモニターに繋ぎ、外部のキーボードとマウスを繋いでデスクトップPCのように運用するものです。
家にいる時だけモニターやキーボードを繋ぐという運用ならある程度は改善されます。
その場合、ケーブルがごちゃごちゃすることを避けるため、充電と映像出力が同時にできるType-Cでの接続を強くオススメします。
ただ……Windowsでは使いづらいので注意してください。
たまにクラムシェルで運用する、くらいなら使えると思います。
UMPC
UMPC(ウルトラ・モバイル・PC)はノートパソコン以上に発熱に苦慮し、さらにウルトラモバイルなことに特化しています。
ドックを使えばデスクトップPCのように使えます。
ただし、ゲーミングUMPCでも値段と性能は見合っていなのでやめておきましょう(値段が高いのは携帯性に特化しているからです。家でドッシリと使う用途にはかなり向いていません。
一体型PC
ディスプレイとモニターを統合したPCです。
一体型PCの最大のメリットはちょっと厚めのディスプレイのみで構成されているということです。
デスクの配線をスッキリさせたいけど、ノートパソコンはなぁ……という人にある選択肢です。
ただ、一体型PCで性能が高いものは少ない(というかない(?))です。
モニターとパソコンが一つになっているのはメリット・デメリットが表裏一体です。コンパクトに済みますが、逆にモニターや本体のスペック更新が手軽にできません。
個人的にはモニターはモニターで、パソコンはパソコンで買った方がトラブルや乗り換えの手間が少ないので、一体型はオススメしづらいです。
ミニPC
ミニマルなデスク環境にぴったりなのが、ミニPCです。その名の通りサイズが非常に小さく、場所を取らないのが特徴です。
パソコンは欲しいし、大きなモニターや自分の好きなキーボードを使いたい。ただ、大きなパソコンを置くスペースはない。そんな需要から生まれました。
多くのミニPCは、小さな箱のような形をしており、普通のデスクトップと比べると小さいです。またモニター裏に取り付けることができるモデルもあり、さらにスペースを節約できます。
性能面でも、ミニPCは一般的な作業やインターネットの閲覧、基本的なオフィス作業には十分なスペックを備えています。
基本的にはノートPC用のパーツをデスクトップPCとして構成しているので省スペース性を実現しています。
ただし、ゲームや動画編集といった高負荷の作業には向いていない場合が多いので、用途に応じて選ぶ必要があります。
ケーブル類はデスクトップと同じく、最低でも本体の電源、モニターの電源、モニターと繋ぐ映像ケーブルが必要ですが、最近はモニターが対応していれば電源供給と映像出力を兼ねたType-Cケーブル一本で動かせる機種もあります。
欠点は、最近流行り出したジャンルなのでほとんどのPCが中国系のメーカーになることです。日本企業ほど手軽にサポートを受けられないので注意が必要です。
Macについて
Macは高価な選択肢で、Windowsが溢れてる世の中ではなかなか買いづらいかと思います。
基本的にはノートPCであるMacBook、モニター一体型のiMac、デスクトップのMac miniの3種類。
Macは全体的に高めですが、ある程度安価なモデルでもオールマイティに使うことができます。
ただ、Windowsと比べるとゲームができないのがつらみかな〜と思います。
自分の中で特に大きな目標がないなら、MacBookを買ってクラムシェルで運用するのがいいかな〜と思います。
予算が十分にあるならオススメできるパソコンです。
Chromebookについて
ChromeBookはGoogleが開発したChromeOSを積んだノートパソコンです。
パソコンのスペックが低くても十分に動かすことができます。
また、外部モニターに繋ぐ際は注意が必要です。WindowsやMacは外部モニターに繋いだ際に高い解像度を出すことが可能ですが、Chomebookは多くがフルHDまでしか出力できません。
将来的に4Kモニターを買いたくなった時などに困るでしょう。
また、ChromeOSは正直なところできることが少ないです。
こだわりがある人以外は難しいかなと思います。
まとめ
ライフスタイルにぴったり合うパソコンを見つけることが、日々の満足感を大きく左右します。
持ち運びたい需要があるならノートパソコンの携帯性は無視できない利点です。
一方、自宅や固定の場所でしか使用しないのであれば、省スペースがアイデンティティのミニPC以上の選択肢はないでしょう。
予算に余裕があり、かつ目的がゲームでないならMacも良いでしょう。
特にMacbookをクラムシェルで運用すると1台で出先でもデスクでも利用が可能です。

