最近、ミニPCに関するライセンス問題が話題になっています。特に、ボリュームライセンス(VL)の使用についての疑問が多く見られます。
今回はミニPCのライセンス問題について、解説と思っていることを話していきます。
ボリュームライセンス(VL)って何?
まずボリュームライセンスとは何かを簡単に説明します。
ボリュームライセンスは、マイクロソフトが企業向けに提供している、多数のPCに安価でインストールできるライセンスです。このライセンスは、その企業内でのみ使用することが前提になっています。
一方で、一般消費者が使うライセンスは「OEMライセンス」か「リテールライセンス」です。
OEMライセンスはパソコンに最初からインストールされているライセンスのことです。基本的に「買ったパソコン」というものにはこれが入っています。
通常、パソコンを販売する企業は「OEMライセンス」をPCに入れて販売します。
自分でPCを組み立てる場合は、「リテールライセンス」と呼ばれる、単体で販売されているライセンスを使用します。
ライセンスは「ボリュームライセンス」「OEMライセンス」「リテールライセンス」の3種類があると覚えていればいいです。
繰り返しますが、ボリュームライセンスは企業が自社内でのみ使用できる安価なライセンスです。これは製品として発売するPCに入れるものではありません。
ミニPCのライセンス問題
購入したミニPCのライセンスがボリュームライセンスであるという報告があります。
本当なのでしょうか? おそらく本当でしょう。
多くのミニPCでは、初期状態ではボリュームライセンスが使われていることがあるようです。しかし、PCを初期化すると多くの場合はOEMライセンスに変わるとのこと。
これはなぜかというと、製造時にソフトウェアのクローニングにVLが使用されているためと推測されます。
(クローニングとはあるPCからあるPCにOSなど、中身をそっくりそのままコピーすることです)
つまり、以下のような感じになってるんじゃないかと思われます。
- ボリュームライセンスで大元のPCにコピー用イメージを作る
- コピー用イメージを製品にコピーする
- それをそのまま販売する
本当は製品として出荷する段階ではライセンスを入れてはいけないはずです。

しかし問題のある中華系メーカーはそれに失敗しているようです。
ただ、完全にボリュームライセンスを使って出荷したい意図があるかと言うとそうではなく、OEMライセンスも取得しているようです。
OEMライセンスはPCのハードウェアに記録されているため、OSを初期化しても、そのライセンスは残り続けます。
OSを初期化した後のライセンス認証は、このハードウェアに書き込まれたOEMライセンスを使って行われます。
ボリュームライセンスが本命のライセンス認証として販売するのはかなりマズいですが、OEMライセンスも取得しているので、詐欺的な意図はないかと思われます。
不安なら初期化がおすすめ
ライセンスに不安がある場合は、ミニPCを購入後にOSの初期化を行うのが良いでしょう。これにより、正規のOEMライセンスに基づいた状態でPCを使用できます。
以上、ミニPCのライセンスに関する問題についての解説と考察でした。
ミニPCのメーカーはまだまだ健全とは言い難いですので、心配なら避けるのもひとつです。

