Geekomから登場したA9 Maxは、Ryzen AI 9 HX 370とRadeon 890Mを搭載するミニPCです。
GPUはそれなりに動き、50 TOPSのNPUを備えたミニPCで、扱いやすい性能をしています。
仕様と性能
- CPU:Ryzen AI 9 HX 370
- GPU:Radeon 890M
- NPU:50 TOPS
- メモリ:最大128GB
- ストレージ:M.2 2280×1M.2 2230×1
- ポート(前面):
USB-A×4
3.5mm - ポート(背面):
USB4×2
HDMI×2
LAN(2.5GbE)×2
USB-A×2 - ポート(その他):
SDカードリーダー(側面) - サイズ:135×132×46.9mm
CPUのRyzen AI9 HX 370はPassMarkで36,050と、モバイルクラスではトップクラスと言えるでしょう。
GPUはPassmarkで8,250です。RTX 1650 に勝り、RTX 3050(Laptop)に負ける程度でしょうか。3Dゲームでも設定次第でフルHD / 60FPS出せるでしょう(FSR/超改造技術を使ったりとか)。
NPUは50 TOPSです。
据え置きでの使い勝手も良好です。前面のUSB-A 4基はコントローラーや外付けSSDの抜き差しに便利です。背面は2.5GbE×2とHDMI 2.1×2で、固定の配線を組みやすい構成です。無線はWi‑Fi 7とBluetooth 5.4に対応します。
同クラスのHX 370搭載機との目立った違いも簡単に触れておくと、Minisforum AI X1 Pro にはOCuLinkがあり(本機にはなし)、Beelink SER9 ProはメモリがLPDDR5X(半田付けなので高速 / ただし増設・交換不可)という違いがあります。
全体的に見ると「尖ったところはないが、スタンダードで扱いやすい構成」といったところでしょうか。
まとめ
尖ったところがないスタンダードなミニPCという評価に落ち着くでしょうか。
ミニPCの中でも性能が欲しい、そしてAIも触れる感じでいたい、という人には向いていると言えます。
ミニPCに外付けGPUを付けて更なる性能向上を……というのもできなくはありませんが、その場合はOCuLinkを搭載した別機を検討してもいいかもしれません。