Corsair AI Workstation 300 ってどんなPC?

Corsairが発表した「AI Workstation 300」は、4.4リットルの小さな筐体に収まるAI特化PCです。

AMDの最新APU「Ryzen AI Max+ 395」と最大128GBのメモリを組み合わせられるのが大きな特徴です。価格は米国で1,599.99ドルから2,299.99ドル。一般的なワークステーションよりも手が届きやすい価格帯です。

スペックと仕様

  • CPU: Ryzen AI Max+ 395 (16コア/32スレッド)
  • メモリ: 最大128GB (LPDDR5X, 最大96GBをVRAMに割当可能)
  • iGPU: Radeon 8060S (40CU, RTX 4060 Laptopクラス)
  • NPU: 最大50 TOPS (XDNA 2)
  • ストレージ: 最大4TB NVMe SSD
  • ポート(前面)
    USB4×1 / USB 3.2 Gen2 Type-A×2
  • ポート(背面)
    USB4×1 / USB 3.2 Gen2 Type-A×1 / HDMI 2.1 / DP 1.4 / 2.5GbE LAN / 3.5mmオーディオジャック
  • 本体サイズ: 96.5×188.4×247.5mm (約4.4L)

CPU性能はPassMarkで53,607を記録し、ハイエンドクラスに位置します。Geekbench 6でもシングル約2900、マルチ約2万と非常に高い水準です。

GPUは統合型の「Radeon 8060S」で、3DMark Time Spyでは約10,100点。RTX 4060 Laptopと同等で、フルHDのゲームやGPU加速を使う作業なら十分こなせます。

NPUは最大50 TOPS。Copilot+ PCの要件を満たしており、日常的なAI処理を低消費電力で動かせます。

ローカルLLMにおいて重要なのは「速度より容量」です。最大128GBのLPDDR5Xを備え、そのうち最大96GBをVRAMとして利用できます。

これにより、24GB VRAMを持つRTX 4090では載らない規模のモデルを実行可能です。ただしLPDDR5Xは基板に直付けのため、あとから交換や増設はできません。

まとめ

ゲーム用としては価格に見合った性能とは言いにくいですが、AI処理においては非常に優れたコストパフォーマンスを持っていると言えます。

最大96GBのVRAMなら大規模モデルをローカルで動かせるのが一番の特徴です。AI用途では価格以上の価値があります。

ゲームもフルHDレベルなら快適に動くため、決して弱いわけではありません。

Corsairはゲーミング分野で実績を積んできた信頼あるメーカーです。そこから生まれた本製品は、『これからのPC』を象徴する存在だと言えるでしょう。

AIもゲームもどちらも試したい人に向いた一台ですが、Corsair AI 300 は米国を中心に販売中で、残念ながら現在、日本では取扱店がないようです。