『ゲーミング』なPCとは何か?どこを読み解けばいいのか

便利な言葉:ゲーミング

「ゲーミングPC」という言葉、よく見かけます。

とても分かりやすくて便利な言葉ではあるのですが「これを満たせばゲーミングPC」というような、明確な定義や基準があるわけではないのでメーカー・バイヤーが好き勝手に使っているのが現状です(もちろん、ちゃんとしたゲーミングPCはゲーミングと名乗るだけの資格があると思いますが、そうでないのも多いです)。

「ゲーミング」と書いておけば目に留まりやすい、という理由で使われているケースは非常に多いです。

特にミニPCなんかだと、比較的手頃なRyzen CPUなどを搭載したPCに、この名前が付いているケースはよく見かけます。

CPUの性能自体は良いが…
CPUの性能自体は良いが…

ただはっきり言ってこれらのPCが「ゲーミング」という言葉から直感的に得られるようなゲーム性能を持っていることはほぼありません。

現状では(特にミニPC界隈においては)ゲーミングという言葉は「とりあえずつけとけ」的な枕詞にすぎず、検索妨害にしかなっていないのが現状です。

実際、どこを見ればいいのか

ゲーム目的でPCを選ぶ場合、一番に見るのはCPUよりもGPUです。製品を探す場合は最初にGPUを見てください。

GPUとは『NVIDIA GeForce RTX …』とか『AMD Radeon RX …』のような記載があるものです。「グラフィック:」とか「GPU:」とかそういう項目にあるところです。

なぜ、GPUを重視するべきなのか? … 3Dゲームにおける性能はGPUで99%決まるからです。

CPUは重視しなくても良いのか?:多少良いものを選べば良いですが、そもそも
1. ちゃんとしたGPUを積んでるPCにはそれなりに良いCPUが積んである
2. 『それなりに良いCPU』の上には『超良いCPU』があるが、現代の一般ユースで困るほどの差が出ない
という理由から、あなたが特に詳しくないならここにこだわる必要はありません。

GPUの種類

GPUには大きく分けて2種類あります。

  1. iGPU(統合GPU)… CPUと一緒に入っているGPU。
  2. dGPU(ディスクリートGPU)… CPUとは独立した「NVIDIA GeForce RTX …」 とか「AMD Radeon RX …」のようなやつ。

eGPUとかもありますが、とにかくこの2つを覚えておけばいいです。

性能は圧倒的に dGPU > iGPU です。ゲーム目的なら dGPU を選ぶべきです。

もっとものすご〜く簡単に言うと、「CPUに内蔵されてるGPU」と「CPUと別パーツとして入ってるGPU」の二つがあって、別パーツとして独立している方が性能(と価格)が高いからそっちを選んで、という話です。

GPUの選び方・どこからが『ゲーミング』なのか

前述した通り、ゲーミングという名称に決まったルールはありません。名乗ったもん勝ちです。

ただどこからが「ゲーム目的に使えるPC」なのかと言われると(人によって色々あると思いますが)、個人的には GTX 1650 がマジ最低限、くらいかなと思っています。1650 Superくらいが欲しいでしょうか。

ここら辺がローエンド(性能が低い中でも、グラフィックに拘らなければまぁまぁ快適に遊べる)のゲーミングPC、と言って差し支えないかなと思っています。

ベンチマークをみよう

とは言っても「GPUの名前なんて言われても性能はわかんないよ!」と思うことでしょう。それはそうです。

そこで登場するのがベンチマークです。性能をスコアとして見れるので、比較しやすいです。

私がこのブログでよく使うのがPassmarkのスコア。名前だけでスコアが見られて、一覧で比較しやすいのが便利なところです。

ただし、PassMarkはいろんな人が計測したスコアの平均をもとにしたスコアなので、細かい構成の違いまでは分かりません。

(そのため、通常モデルがTiモデルを上回っている、という少し不思議な逆転が起きることもあります)

もう少ししっかり、どの構成がどのくらいの性能なのか?という厳密さを見たい場合は3DMarkの方が向いています。

初心者なら、そこまで調べる必要もなく大雑把にPassmarkで調べて決めてもいいかな〜とは思っています。

余談:iGPUでもゲームができるって聞いたけど?

ここまでCPUとは別に「CPUに内蔵されているiGPUでもゲームができるって聞いたけど?」と思う人もいると思います。

それはYesでもあり、Noでもあります。

最近のiGPUの性能向上は結構凄くて、例えば Radeon 780Mなんかは一応、3Dゲームができます。(↓参考)

Radeon 780M はどれくらいのゲームができるのか?

ただ、この場合は従来の「安かろう悪かろう」から「安くても値段よりはちょっとマシ」くらいになったという感じで、「設定を落とせば快適」というよりかは「設定を切り詰めれば快適」というくらいです。

まぁiGPUでも「Radeon 8040S」なんかは確かにGTX 1650 Superを上回っていてゲーム用途としてもある程度期待できるものではありますが、基本的に値段が20万超えるのでその用途で見たときのコスパは最悪です
(これは搭載CPUがAI推論向けなので、そもそもゲーム用途のCPU・GPUではない、という点に注意が必要です)

まとめ

「ゲーミング」という言葉は、あまりそのまま信じすぎない方が安心です。「ゲーミングという名前がついているのにすごく安い!」はすごく安いだけのPCの可能性が高いです。「すごく安いのに(性能が良い)ゲーミングPCを買えるんだ!」ということはありません。

ゲーム目的でPCを選ぶのであれば、大雑把な基準として、まずはdGPUを搭載しているかどうかを確認してみてください。dGPUなら、何はともあれゲームができないほど性能が低い、ということはありません。

iGPU搭載のPCについては、性能が高いものでも「ゲームができるかもしれない」くらいの感覚で考えておくと、期待とのズレが起きにくいと思います。基本的には(あまり言いたくはないし、私も認めたくはないですが)PCの性能は”値段相応”です。