Minisforum から EliteMini AI370 が発表されました。その性能をチェックしてみましょう。といっても現時点では、CPU以外の情報はないのですが……。
じゃあ、CPUとGPUを見てみよう
というわけでCPU(とGPUとNPU)について見ていきます。
搭載しているCPUは Ryzen AI 9 HX 370です。PC名もこれにちなんでいるのでわかりやすいですね。
CPUとNPU
Ryzen AI 9 HX 370のCPUとしての性能は、PassMarkを見てみるとスコアは35,310です。これは近い数字を持つものだと、第12世代のCore i9や14世代のCore i7に肉薄しています。ハイエンドと言っていいでしょう。
Ryzen AI 9 HX 370は AI 9 という名称が示す通り、AIに対応したモデル……つまりNPUを搭載したCPUです。WindowsのCopilot+の要件を満たしています。
NPUというのはAIへの推論に特化したプロセッサです。CPUはセントラル・プロセッシング・ユニットの略ですが、NPUはニューラル・プロセッシング・ユニットの略です。名称自体はわかりやすいですね。
ただ、NPUで何ができるかというと残念ながら現状ではCopilot+くらいしかありません。
Copilot+で何ができるかと言うと、Copilotを利用したローカルでの画像生成(t2i及びi2i)や、ゲームプレイ時のアップスケール(例:720pの解像度を1080pへ超解像するなど)が主なところでしょうか。
一部の噂ではきたるWindows 12はCopilot+が必須要件になると言われています。このPCは要件を満たしていると言えるので、単純に高性能というだけでなくそういう意味でも長く使えるPCになるでしょう。
GPU:Radeon 890M
GPUのRadeon 890MはいわゆるiGPUと呼ばれるものです。つまりCPU内蔵のGPUです。APUとも呼ばれたりしますが、とにかく内蔵GPUです。
Ryzenの内蔵GPUは進化が目覚ましく、890Mはその中でも最新のものになります。
Passmarkでのスコアは8,039です。
GeForce GTX 1650 Tiが7,536なので、それにはギリ勝ってるかな〜という程度です。ゲーミング用途としてみるとローエンドです。
同じCPUを搭載したASUS VivoBook S14でのゲームベンチを見てみましょう。
日本人的によく名前の上がるゲームをピックアップします。
| ゲームタイトル(設定) | 平均FPS |
|---|---|
|
Apex Legends (1080p/最低) | 134FPS |
|
Cyberpunk 2077 (1080p/FSR(*1)/AFMF (*2) | 84FPS |
|
Elden Ring (1080P/アンチエイリアス) | 50FPS |
|
Fortnite (1080p 低/その他オプション) | 104FFPS |
|
Minecraft: Java Edition (1080p 高) |
(25チャンク)63FPS (20チャンク)101FPS |
|
Overweatch 2 (1080p 中 / FSR) | 98FPS |
|
Valorant (1080p 最低) | 363FPS |
|
COD Warzone (1080p 最低) | 101FPS |
*1 FSR … AMDの超解像(アップスケール)技術
*2 AFMF … AMDのフレーム補完技術
驚いたことに、多くのゲームでまともにプレイできるFPSを出力できます。画質は落とさなければなりませんが、しかしGPUが内蔵であるということを考えれば驚愕の一言です。
価格次第では十分、ゲームもできるミニPCとして有望な選択肢になりそうです。
総評
まだCPU以外は発表されていないPCですが、NPUを搭載した数少ないCopilot+対応PCであること。そして低くないiGPUの性能も相まって、ミニPCのハイエンドモデルであると言えるのは間違い無いでしょう。
ミニPCが気になっているライトゲーマーならおすすめな一品になるかもしれません。


